会長あいさつ
令和7年度スローガン
いまこそ挑戦と連携を!!

会津若松商工会議所青年部会長
庄司遼
令和7年度、第24代会津若松商工会議所青年部の会長職をお預かりします庄司遼と申します。
いま日本は「拡大・成長」というフェーズから「成熟」の時代に移りつつあります。物質的、経済的な豊かさが飽和する一方で、国の借金は1000兆円を上回り、解決すべき様々な問題が先送りされたまま、将来世代へそのツケが回されようとしています。
そのような時代の中で、われわれ商工会議所青年部には、地域を支える青年経済人として将来世代に対する責任があるのではないかと強く感じています。その責任を果たすために何ができるのか。簡単ではありませんが、必要なのは地域の課題に対して真正面に、真剣に向き合うことだと思います。そして、何がなされるべきかを見極め、行政や企業、市民団体と知恵を出し合い、アクションを起こそうと「挑戦」していくことが大事ではないでしょうか。
たとえば、社会の課題をビジネスで解決する「ソーシャルビジネス」という考え方があります。ムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行が有名ですが、このような社会的に価値のある取り組みが、持続可能性を志向する世の中に求められています。幸いなことに、近年は、ソーシャルメディアの発展やAIなどのテクノロジーの普及によって、このような取り組みは誰でも簡単にシェアしたり、参加できるため、良い流れが加速しやすくなっています。
すでに、すべての青年部メンバーはそれぞれの「仕事」を通して地域社会に貢献しています。そのうえで、青年部の活動では、「仕事」を超えた「共創」を目指すべきではないでしょうか。一人一人の力には限りがありますが、業種を超えたプロフェッショナルが「連携」し合うことで、価値のある「コト」をなし得ます。そして、様々な価値観のメンバーが出会うことで、お互いに磨かれ、響き合い、成長していくことができるのです。
昭和60年11月22日、当青年部は、地域経済を担う志高き若者131名により設立されました。そして、昭和100年にあたる今年、40周年を迎えます。先人達の地域に対する想いを、私達メンバーはしっかりと受け継ぎ、新たなページを創っていきたいと思います。
想い描く未来は、多様な姿があって良いと思います。まずは未来を描くこと、すべてはそこから始まるのだと信じています。
1年間、よろしくお願いいたします。